2012年4月29日日曜日

ピクルス通信no.151 犬のおまわりさん

静かな書店を子供の歌声がつんざいた。

まいごの まいごの こねこちゃん
あなたの おうちは どこですか
おうちを きいても わからない
なまえを きいても わからない

よ、揚々たる歌いっぷり。

み、見事に音程をとっている。

ひょっとすると一角の歌い手になるやもしれぬ。

赤の他人ですら期待してしまうのだから、いわんや親をや。

ニャン ニャン ニャニャン
ニャン ニャン ニャニャン
ないてばかりいる こねこちゃん
いぬの おまわりさん こまってしまって
ワンワン ワンワン ワンワンワンワン


さすがに親が、静かにしなさい、と注意したのだろうか。

歌声がこれ以上続くことはなかった。

ん。

こねこちゃん、迷子のままじゃん。

うたの1番をなぞるかぎりでは、犬のおまわりさん、困ってるだけじゃん。

どうする。どうする。

動画が見つかった。2番に望みをかける。


まいごのまいごのこねこちゃん
このこのおうちはどこですか
からすにきいてもわからない
すずめにきいてもわからない
ニャン ニャン ニャニャン
ニャン ニャン ニャニャン
ないてばかりいる こねこちゃん
いぬの おまわりさん こまってしまって
ワンワン ワンワン ワンワンワンワン

やっぱり迷子のままじゃん。


若竹純司

2012年4月26日木曜日

坂道のアポロン

毎週木曜日深夜2時頃からジャズ漫画「坂道のアポロン」
のアニメがやっています。

毎週とても楽しみです。
今日もコーヒーをお供に寝ないようにして見ます。



りょうかん

2012年4月24日火曜日

新入荷


CD新入荷が130枚ほど入りました!
内容は新旧ロックが多いです。

ビーチボーイズコーナー(下画像)も出現しています。

沢田

2012年4月22日日曜日

ピクルス通信no.150 生理現象のトラジディー

屁が止まらない。

それは誇張だとしても、20代前半までと比べ、一日における放屁回数が明らかに増えている。

特に食生活が変わったわけでもないし、特に局部が緩むような覚えもない。

なのに屁が止まらない。我慢しても、結局は出る。

におってみたり、みなかったり。

職場には知られたくないので黙っておくつもり。

先日のNHKタイムスクープハンターの特集は「江戸のおなら代理人」。

江戸時代、良家の妻女に近侍して放屁や粗相などの罪を身代わりに負った比丘尼、「屁負比丘尼(へおいびくに)」を密着取材していた。

雇い主の妻女が放屁をしたら間髪入れず「すみません、屁をこいたのは私です!」と名乗りをあげて身代わりになる。なんと尊い。

江戸時代の豆類、芋類、麦など食物繊維(その中のラフィノースなる成分が原因で)の多い食生活は、屁が出やすい体質をつくったのだそう。

番組に登場する妙齢の「とし」は初めてのお見合いの席で放屁して以来、死にたいほどの恥ずかしさから部屋に閉じこもってしまうのだが、これを取材をした調査員は彼女に「過敏性腸症候群」の疑いをみている。


【過敏性腸症候群】
常に「ガスが漏れて周囲の人に嫌がられているのではないか」という不安に苛まれ、意識がその一点に集中し、余計におならが出てしまう症状。(wikipedia

笑いごとでは済まない。



リーズ国際コンクールを史上最年少、且つアジア人として初めて優勝した韓国のピアニスト、キム・ソヌクのリサイタルに感服してきた。

若々しい活力が漲ったベートーヴェン《ピアノ・ソナタ第3番》、トライアスロンを想起させるほどのスタミナで魅せたリスト《ピアノ・ソナタ ロ短調》、いづれも甲乙つけがたい演奏だったけれど、それ以上に、間に挟まれたブラームス《4つのバラード》が強く心に響いた。

「人生の秋」とも評されるブラームス独特のかげりはこの曲にも満ちていて、それを十二分に伝えてくれた。

23歳でブラームスを弾くにはあまりにも人生の機微を知っている!

惜しむらくは、緊張感が持続するバラードの演奏中、客席前方から絶え間なく鼾を鳴らし続ける御仁がいらしたことだ。

鼾の音はかなり大きなもので、きっとピアニストの耳に入っていたはず、演奏に差し支える部分もあったかもしれない。

この曲が終わって中休憩のためにステージを離れる際、「ちょっと、まいりました」と言いたげな表情をみてとったのは私だけであろうか。

誰も鼾の主を注意できなかったこと、連帯責任として反省したい。

(3月21日 しらかわホール)


若竹純司

2012年4月21日土曜日

80's日本 新入荷


日本の80年代前後のLPがまとまって入荷しました。
YMO、細野晴臣プロデュース作品、サディスティックミカバンド、ティンパンアレーなどなど。

ご来店、お待ちしております^^

沢田

2012年4月19日木曜日

RECORD STORE DAY

毎年4月の第3土曜日にRECORD STORE DAYが開催されるので
今年は4月21日(土)に開催となってます。

RECORD STORE DAYに合わせて限定盤も
いろいろ出るようです。



当店では特に企画をするということはないですが
いつも通り随時入荷品は出していきます。

りょうかん

2012年4月15日日曜日

ピクルス通信no.149 皐月賞の日に

おおかたの映画評論家が太鼓判を押した前評判だけを頼りに、タル・ベーラ監督『ニーチェの馬』を観ました。

外は風が吹き荒れ、内は灯りもままならない民家で年老いた父親と表情の貧しい娘とが毎日ジャガイモだけ(茹でただけ)を食べ続ける話、とでも言いましょうか。

ジャガイモが5日目を迎えた頃に「まだ続くか!!」と久しぶりに発狂するところでした。

それもまた、人生経験。

以上の感想だけでは記事にならないかしら、と不安になったのでスティーブン・スピルバーク監督『戦火の馬』も観ました(これぞブログネタが実生活を左右する逆転状況。われわれはそういう時代に生きています)。

一頭の馬を狂言回しに、第一次世界大戦下ヨーロッパを眺める話。

フランスのジャムづくり農家が出てきて、萌えました。

この感想だけで記事が成り立つと思ったところに無理があります。


ジャズドラマーが効果的にスネアドラムを叩くことを「おかず」だとか「フィルイン」と呼びます。

それは馬を鞭で打つがごとく、他のプレイヤーを発奮させ、演奏を活性化させます。

マイルス・デヴィス『Milestones』に収録された《Billy Boy》におけるフィリー・ジョー・ジョーンズの仕事ぶりは、録音も相まった好例のひとつ。

レッド・ガーランドが弾くピアノのフレーズに合わせ、ブラシでばっしばっしとアクセントを与え、圧巻のドライブ感を助成しています。鞭鞭です。


若竹純司

2012年4月12日木曜日

JAZZ PERSPECTIVE VOL.4

毎回楽しみにしているジャズ雑誌JAZZ PERSPECTIVEのVOL.4が4月25日に
でるようです。


今回はブリティッシュ・ジャズの特集だそうです。


廃盤座談会CDレア盤編という記事もあるようで
とても楽しみです。

りょうかん

2012年4月8日日曜日

ピクルス通信no.148 三度のフランス

一度目は学生時代の第二外国語授業について書いた「仏」

二度目は栄NOVAビルの8階にある喫茶店、佛蘭西館についての「ピクルス通信no.90 灯台上暗し」。

フランス絡みを根多にするのはこれで三度目になります。

行ってません。

行ってきたのは「いまや『名古屋』『お洒落』『ブログ投稿頻度高い』のキーワードで検索すれば最上位にヒットする勢い」のキミリアーノ氏です。

その模様は以下6章に渡る氏のブログで確認することができます。

ミーはフランスにいーるざます。 Paris #1 Paris #2 Paris #3 Paris #4 Paris #5

目に、舌に、うったえる写真ばかりですが、私はParis#5の赤い帽子をかぶった小学生たちを頭上から狙った一枚に心躍りました。

氏は、素寒貧の私には勿体無いお土産を買ってきてくださいました。

私への土産を記す「J」の字が記された付箋は外さないわよ!
KUSMI TEA

フランスでは高名な紅茶ブランドだそうです。容れ物からして素敵でがんしょ。

の、アールグレイを。

只今、口にしております。

おお!ベルガモットの強い芳香をかきわけて突き抜ける爽やかさよ!

それなのに後味は甘美なのはどうして?

サティ:ヴェクサシオン

コルトー、フランソワらが名を連ねる「フレンチ・ピアニズム」を継承するジャン=マルク・ルイサダのピアノと女優ジャンヌ・モローの朗読とが見事にコラボレーションした清冽な一枚。

サティ、プーランクといったフランスものが演目に並びます。

ジャンヌが出演していた自殺幇助感溢れるルイ・マル監督『鬼火』において効果的に使用されていたサティのグノシエンヌ、ジムノペディもここで演奏されています。

プーランクの「ぞうのババール」は世界的に読まれている同名絵本に音楽をつけたもの。

ババールの名をもつ一匹の象が生まれた森から抜け出し、しばらくの間を老婆と街で楽しく過ごし、再び森に戻ってから王様になる話です。

CDも絵本も比較的入手しやすいのでこれをセットにして誰かにプレゼントする、なんてのはどうでしょう。

ぞうのババール―こどものころのおはなし (評論社の児童図書館・絵本の部屋―ぞうのババール 1)
『ぞうのババール』(評論社)

若竹純司

2012年4月5日木曜日

ele-king vol.5

音楽雑誌ele-kingの最新刊vol.5がでていたので購入しました。

インディ・ミュージックのネクストという特集でした。

90年代の復権という記事やJAMES FERRAROのインタビューなどが
印象的でした。




りょうかん

2012年4月3日火曜日

LP新入荷

今日日中、すごい嵐だったので一日せっせとLPを出しました。

いろいろなジャンルをたくさん出しました。
明日みなさまのご来店をお待ちしています^^

沢田

2012年4月1日日曜日

ピクルス通信no.147 あやのホンの映画と音楽

NHK連続テレビ小説「カーネーション」が3月31日に最終回を迎えた。

明けて4月1日に「嘘でした」と再開するのをどれだけ願ったことか。

小林薫、尾野真千子、ほっしゃん。ら、役者の演技力に目を見開かされた人も多かろうが、それ以上に、このドラマの魅力の大部分が渡辺あやの脚本に負っていたことは衆目の一致するところ。

「ささいな出来事にひそむ人生の真実」といったものを感じさせ続けてくれたように思う。


私たちが知る、渡辺あや脚本作品の数は、決して多くはない。

その中で最もポピュラリティを獲得しているのは『ジョゼと虎と魚たち』だろうか。私にとって、使われた音楽と共に強く印象に残っている作品が別にふたつある。

くらもちふさこの漫画が原作の『天然コケッコー』(山下敦弘監督 / 2007年)では、海の近い美しい田舎町を舞台に、思春期を過ごす少年少女(主演の夏帆と岡田将生のみずみずしさといったら!)の繊細な心の揺れ動きを、日常生活が刻む断片的なエピソードを積み重ねながらきらきらと描いてみせた。

過ぎ行くもののなかの過ぎ行かぬもの。その輝き。



音楽を担当したのは2011年に40歳の若さで亡くなったレイ・ハラカミ。

「こもっているようで浮遊感のあるサウンドと、どこか叙情的なメロディ」「独自の清廉さと繊細さが織り成す、例えるなら水彩画のようなタッチの音楽」などと評される柔らかな電子音が、劇中の自然の風景とぶつかることはなく、とはいってもべったり寄り添うでもなく、一定の距離感で映画に異彩を箔していく。彼の音楽なしには、この映画を見終わった後にもたらされるお伽噺感(この映画でしか味わうことの出来ない世界のイメージ)は生まれ得なかったように思う。

『メゾン・ド・ヒミコ』(犬童一心監督 / 2005年)は渡辺あやのオリジナル脚本。ゲイの老人ホームを舞台にし(これはプロデューサーの持ち込み設定だったそう)、柴崎コウ演じる主人公の心の葛藤を軸に映画は進行する。

ここで描かれる人間関係(主人公がホームで再会するのは幼き日に自分と母親を捨てたゲイの父親。主人公と次第に惹かれ合う美しき青年はその父親の恋人でもある。)と感情は、異質である以上に激しい。むきだしの感情がドキリとさせられる台詞の畳み掛けで我々をさらって行く。


音楽は細野晴臣。犬童監督はDVDの特典解説で「予想していなかった音楽がつけられてはじめ戸惑うのだが、しかし、なるほど、と唸らされる」というようなことを語っていた。ストーリーを補完し、さらなるイメージを付与する音楽。生楽器と電子音とが境目なく紡がれるそれは、様々な土地と時代の音楽を知っている人だからこそ生み出すことができる無国籍な風情をたたえる。映画は全編にわたりビビットな色調で占められているのだが、それと細野氏のデリケートな音楽とが心地良いコントラストを保っているように思う。このサウンドトラックCDは必ずやインテリアとしても活躍するだろう。


若竹純司