2012年7月29日日曜日

ピクルス通信no.164  インディアンの夏

「もし秋元康が『アイドルの作り方』という本を書いたら、インテルの長友が『サイドバック道』という本を書いたら、みんな読むだろう。この『小田嶋隆のコラム道』は、まさにそれ。」

紀伊國屋書店梅田本店、浅山太一さんが同著の帯に寄せた推薦文にまんまと釣られて読んでみた。

小田嶋隆のコラム道
『小田嶋隆のコラム道』

私が本書から得た収穫は「書き出し」について。

コラムと呼べるほどの代物でないにしろ、このピクルス通信にしても毎度執筆すべくパソコンを立ち上げるまでに時間がかかる。立ち上げたとしても、ひとタイピングするまでに時間がかかる。書き出せない。あごに生えかけたヒゲを抜くだけの時間が過ぎていく。切実な問題だ。

小田嶋は「どうしても集中できないとか、やる気がでないとか、頭がまとまらない」といった執筆へのモチベーションに関しては「非常に難しい問題で、私はいまだに解決できずにいる」とは言うもののこう続ける。「書き出しの数行についていうなら、話は簡単だ」。

「つまり書いてしまえば良いのである。思い切りダサく。あるいは、紋切り型のいつものあいさつで。(中略)肝要なのは、見解の当否ではない。とにかく何か言ったという実績だ。口火さえ切れば、言葉はそれをきっかけに動き出す。」

つまり書いてしまえば良い。これは魔法の言葉になる予感。



これを書きながら聴いているものについて書こう。

先日MusicFirstで購入した一枚について。

Francis a & Edward K
Francis A. & Edward K.

フランク・シナトラとデューク・エリントン・オーケストラが共演していたのか、という小さな驚き。異色とまでは言わないにしても、鰻と梅干しの食べ合わせにでもなりそうな。

シナトラの歌声を聴くたび思い出すのは、スウィング・ジャーナルの1982年5月増刊号「特集:ジャズ・ボーカルのすべて」において故立川談志が最も好きなジャズボーカリストに彼の名を挙げていたことだが、その話は今は置いておこう(じゃあ来週のピクルスは落語について書こう、と言ってしまえば執筆の燃料にもなるだろうか)。

《インディアン・サマー》という曲が入っている。

うってつけ。サマー。なんとか今の季節にかこつけることができた。

暑さがまだ残る夏の日没時間にも似た、けだるさ漂う調べ。

冷えきらないうちに食べるマンゴーにも似た、とろんとした甘美な調べ。

ところでインディアン・サマーって何のことだろう。辞書。

【北アメリカで、中秋から晩秋にかけて異常に温暖な日が続く期間のこと。日本における小春日和】

夏じゃない。サマーっていうのに夏じゃない。


これじゃ格好がつかない。何が「冷えきらないマンゴー」だよ。


若竹純司

2012年7月28日土曜日

入荷情報

最近、ロックのCDがかなり増えてきました。
レコードはジャズの入荷が多いです。

明日、宗次ホールのクラシックCDを補充します。
こちらもぜひのぞいてみてください。


長谷川

2012年7月26日木曜日

対音楽

中村一義のソロ名義としては10年ぶりのアルバム「対音楽」をよく聴いています。
ベートーベンの交響曲第1番~9番のオマージュと言える作品で
馴染みのフレーズもチラホラとでてきます。


付属のDVDの楽曲解説も聴く楽しさを増幅してくれたと思います。


りょうかん

2012年7月24日火曜日

レバー風

生レバーが事実上禁止となってから市場には生レバー風こんにゃくが登場してます。
スーパーでたまたま見かけてショックを受けたんですが
その手には乗らないぞと思いながらその場で即買ってしまいました。

口に入れた瞬間レバーの味。
噛めば噛むほどこんにゃくの味。
でもくせになりそうです。
レバ刺と同じように、ゴマ油をつけて食べます。
今度は普通のこんにゃくにごま油をつけて
ネギトッピングでトライしてみようと思います!

沢田

2012年7月23日月曜日

ピクルス通信no.163 世の定め

千種、今池付近での過ごし方はたいてい決まっている。

ピーカンファッジでCD、レコード、DVDを物色する。

商品の回転が早いのでお目当ては見つけ次第購入したほうが良さそう(ついこないだもジャンゴ・ラインハルトのヴォーグ全録音ボックスを見かけて、次回来たときにでも、とペンディングしておき、しばらくして再訪したら案の定売れてしまっていた。しくじったなぁ)。

神無月書店で古書の新入荷品とセール品の更新を確認し(ここは美本が多い)、ちくさ正文館本店では新刊書籍と唯一無比の棚づくりを眺める。

時間と興味が合えば今池シネマテークで映画を観るのもいい。

家に帰る前に、その日の戦利品を確認したり、一息をつくために必ず寄るのが、千種駅前のターミナルビル一階にひっそりとあるBOIS de VINCENNES(ボア・ドゥ・ヴァンサンヌ)だ。

1983年オープン当時から変わらないという店内は、アダルトに洗練され、気高い。

昼間でも外の明るさを忘れるほど照明を落とし、喫茶店というよりもバーと呼びたい雰囲気。カウンター後ろに並ぶ、半円形のソファは我が特等席。

値段はやや張るが、オールドビーンズを使用した珈琲は、精神を安定させるには充分のボディ感。

ジャズが似合う店で、私も10年来の付き合いからCDを数枚献上しているが、相性が良いのは、ステファン・グラッペリの明朗闊達なヴァイオリンや、岸ミツアキのドラムレスのアルバムなどスウィング感に富むもののよう。

いつまでも通いたい店だ。

店だった。

この7月29日をもって閉店する、と耳にした。残念だ。


若竹純司

2012年7月19日木曜日

ガツンと、みかん

最近凄く暑くてよくアイスを食べます。
みかんの果肉が楽しめる「ガツンと、みかん」は、かなり好きです。
ガリガリ君で有名な赤城乳業の商品です。
ガツンとシリーズはマンゴーもすごく美味しそうなので見つけて食べたいなと思いました。



りょうかん

2012年7月15日日曜日

ピクルス通信no.162  珈琲vs紅茶 〜 夏の陣〜

居眠り氷
純氷を使用。抽出後に冷ましたエスプレッソとミルクとをかけた、珈琲味のかき氷、その名を「居眠り氷」という。バニラアイスに熱々のエスプレッソをかける「アフォガート」は時折見かけるが、その流儀をジャパンが換骨奪胎。

小豆が別器でつく。そう、珈琲と小豆は、合う。

匙休めにお茶を飲む。む、これは梅昆布茶。心遣い。

ちなみに「居眠り氷」が溶けるとどうなるか。

冷た〜いアイスラテ、だ。


春日井市勝川町7-24
0568-31-2232
営業時間 8:30〜21:00
定休日 木曜日
VS

白玉紅茶ミルク氷
栄地下街の紅茶専門店「THE DARGEELING」は雑踏激しい立地にありながら、お客さんの入りが少ないこともあって隠れ家としてしばしば利用していたのだが、まさにその「お客さんの入りが少ないこともあって」か、わずが数年で閉店してしまった。

心にぽっかり空いた「栄/紅茶」のポジションを埋めてくれたのは、同じく栄地下街に構える甘味処「緋毬」の紅茶ミルク氷。

「大須ういろ」が展開する和カフェで、味への信頼は充分。外観は真っ白と目を惹き、店内の調度品はモダンときている。外の雑踏を忘れさせる贅沢感の中で食べる氷は、ほてった身体をよりいっそう冷ます。

白玉をトッピングした。

白玉が白くない。紅(さくら)、黒(ごま)、緑(よもぎ)と鮮やか。

最初の一、二個はぷるんぷるんのを頬張り、残ったのはしばらく氷中で寝かし、忘れた頃に食べることにする。すると、餅が冷やされたせいで固くなっている。乙。

そうそう、「紅茶ミルク氷」が溶けるとどうなるか。

冷た〜いアイスミルクティ、もとい、アイスロイヤルミルクティ。


緋毬
名古屋市中区栄3-4-6サカエチカ内
052-961-6082
営業時間 10:00〜20:00
年中無休



三月の水
ジョアン・ジルベルト/三月の水

ギター、声、ハイハットシンバル。

ボサノヴァの感性が彫琢されつくした代名詞的作品。

冷気と寒気の境界線はありやなしや。

VS

スカルラッティ:ピアノ・ソナタ集
A.チッコリーニ/スカルラッティ:ピアノ・ソナタ集

バッハ、ヘンデルと同じ1685年にナポリで生まれた“近代鍵盤楽器奏法の父”、スカルラッティ。500を越す鍵盤楽器のためのソナタは、どれをとっても清涼な曲想と闊達な技巧とで魅了する。

同じくナポリ出身、チッコリーニのピアノで。

冒頭曲《ハ長調L.5》は、いくつものビー玉がはじけ散るかのように、和音の群れが下降する。

クール。


若竹純司

2012年7月14日土曜日

レコードマップ サヨナラ号


今日、じっくりと読みました。
特集ページが読み応えがあって面白かったです。

レコードマップは、1年目からずっと載せていただいてました。
はじめて載ったときはうれしかったな~。

来年からは電子書籍になるそうです。

長谷川

2012年7月12日木曜日

ZUMMO WITH AN X

85年にリリースされたARTHUR RUSSELLとトロンボーン奏者PETER ZUMMO
の共演作「ZUMMO WITH AN X」のLPリイシューが今月末頃出る予定だそうなので楽しみです。






りょうかん

2012年7月11日水曜日

ボーイズ

「 なんとかかんとか boys」

バンド名に"boys"が付いているバンドはいい!という勝手な思い込みから

~boysを見つけたらよくわからないものでも集めてます。
こないだたまたま買ってみたLPはブルーグラスでしたが、
いろんなジャンルのboysが集まるといいなぁ。
集まれボーイズ。

沢田

2012年7月9日月曜日

ピクルス通信no.161 おべの魔法使い

キミリアーノ(敬称略)が「しゃくだけれど、僕が“天才”と呼ぶ、ただ一人の人物」と語る女性。


キミリアーノと同級生(中学でしたっけ?高校でしたっけ?)で、中学生のお子さんをお持ちのおしゃれママ。

彼女がスマートフォン向けの写真共有サイトinstagramで頻繁にアップしてくれる藝術弁当が、私の世界観を拡張しつつあります。すごい。やばい。どえりゃあ。

つきましては、ピクルス通信で紹介しても宜しいでしょうか。


寛大なお言葉をありがとうございます。ではずらずらと。









描かれた図柄とランチョンマットもろもろとの組み合わせにも隙がございません!

まだまだ見たいでしょう?

こちらへどうぞ→「#おべ部」(instagramをPCで閲覧できるサイトlistagramを駆使)



拝啓 mihokoma様

暑い日が続きます、いかがお西瓜でしょうか。

このたびはピクルス通信のために、藝術弁当の写真を多数お貸し下さりありがとうございました。いつになく紙面が華やかになったなぁ、と喜ばしく思っております。その一方で、写真を見ていると涎が出てきて大変です(笑)弁当だけでなく、罪作りもお上手なこと!

さて、筆をとったのは他でもありません。

才気煥発なmihokomaさんのことです、図柄のネタに事欠くことは無いでしょう。しかし、もし、もしもし米よく噛めよ亀さんよ、ふと「音楽ファンをぎゃふんと言わせたい」との思いが頭をよぎることがありましたら、ジャズ史に輝く名作ジャケットを模すなんて一興はいかがでしょう。いくつか参考資料を添付させていただきます(余計なコメントが入ることをお許し下さい)。

もっとも、一方的で、都合度外視の、不埒なメッセージだと自覚しております。ラフ(rough)なラブ(love)レターだわよ、と一ラフ(laugh)して下さるのみでも、M男の本望であります。

クール・ストラッティン
Sonny Clark / Cool Struttin'

見える、海苔が!錦糸玉子が!

ゲッツ/ジルベルト
Getz / Gilberto

見える、人参のキンピラが!やっぱりここにも海苔が!

リラクシン
Miles Davis / Relaxin'

見える、大量のマスタード、いやむしろ和からしが!またしても海(以下省略)

ワルツ・フォー・デビイ+4
Bill Evans / Waltz For Debby

見える、シソふりかけが!さもなくば紅色でんぷんが!

サキソフォン・コロッサス (紙ジャケット仕様)
Sonny Rollins / Saxophone Colossus

見え、、、ない!

青な具材は難しいですよね。ラピスラズリをふりかけにしちゃあ事件ですものね。

それに、青は食欲減退でしょうかね。

しかし、青が許されるならばうってつけの名作があります。

アウト・トゥ・ランチ
Eric Dolphy / Out To Lunch

out to lunch は「昼食中」の意。

まさに、な!でも「言わなくても分かってるよ」でもあります!

もっともout to lunchには「気が変になって」という意味もあるようです、、、

長くなりました。mihokomaさんの「目が点になって」いないことを祈りつつ筆を折ります。




若竹純司

2012年7月5日木曜日

ボサノヴァの優しい時間

naomi & goro 「P.S. I FORGOT」のCDを聴いています。
帯の「ボサノヴァの優しい時間」という言葉がとてもフィットしている作品だなと思います。
日本語詞の自作曲もジョビン、マルコス・ヴァーリ、カエターノ・ヴェローゾのカヴァーも
自然な感じで並んでいて穏やかで楽しい雰囲気のアルバムでした。




りょうかん

2012年7月4日水曜日

the primitives

昔、カジヒデキさんのイベントでかかっていてすぐ好きになったthe primitives。
後日ベスト盤のCDを買いましたが、誰かに貸したら戻ってきませんでした。
売られていたりしたらショックです。

この曲のカバーを最近聴いたら
本家が無性に欲しくなりました。

http://youtu.be/x8mfgRyAwVc

沢田

2012年7月1日日曜日

ピクルス通信no.160 0時の省み

深夜0時をまわった頃、テレビの前に母の姿。

ソファのうえで体操座りをし、小刻みに体全体をジャンプさせている。

X JAPANのライブDVDを観ているのだ。

X JAPAN: The Last Live Video [DVD]

「お父さんがブックオフ巡りで見つけたのを、喜んで観ているよ。平和だね」と妹。

そう、微笑ましく思えるはずの光景、なのだがしかし。

母のその身振りは、普段見ている母の、家事をする身振り、主婦として生活する身振りをはみ出すものだった。

「母」「主婦」の冠を外した一人の女性の姿を見た気がした。

「この人は幸せだろうか」

僕は、母がこれまで自分に与えてくれた愛情や教育に応えるだけの生き方ができていない思いにかられ、ひどく辛くなった。

若竹純司