2013年3月28日木曜日

原始共同体

先日、注文していた原始共同体のLPが届きました。
アフロセントリックなジャズロックサウンドの名作です。

ずっと欲しかった作品なのでアナログ再発盤が出てとても嬉しいです。


400枚限定の再発だそうです。



りょうかん

2013年3月25日月曜日

ピクルス通信no.198 レジ

自分とゆかりを感じる本がレジで差しだされれば、のど元まで声が出かかる。

「私もこの本を読みましたが、、、」

「あっ、東京での展覧会、行かれたんですか、、、」

「本当に惜しい人をなくしましたよね、、、」

御法度としてきた。

喜んでくれる人もいるだろう。

相手の雰囲気を見れば、通じるか通じないかの判断はつく。

かりにその場ではにこやかに店員につきあってくれたとして、心中では煩わしく思う人もきっといる。リスクは避けてきた。

レイ・ブラウンのベース・メソッド


前髪が額を隠す、内気そうな青年がレイ・ブラウンのベース教則本を差しだした。

私はこのところ、黄金期のオスカー・ピーターソン・トリオを聴き直しており、大黒柱であるレイ・ブラウンの仕事ぶりを再確認する日を送っていただけあって、嬉しかった。

数ある教則本のなかで、これを選んだのか。きっと、彼もジャズを聴き進めるなかで、強烈な体験を得たCDがあるのだろう。

レイ・ブラウン、お好きなんですか?

ぐっとこらえた。

それに、どちらかといえばコミュニケーションが苦手そうな青年に見えたこともあるし。

レジが終わりそうだ。いつも通り、滞りなく、可も不可もないレジ対応が終わろうとしている。

お釣りを渡す。本を渡す。

あとは明るく挨拶をしておじぎををするだけだ。


「レイ・ブラウン、かっこいいですよね」


青年の顔がぱっと明るくなった。はみかみながら数度もうなづいたので、僕も数度うなづいた。彼はレジを離れていった。

書店員としての生活もそう長くはないので、しばらくは好きなように働いてみたい。


若竹純司(客)

2013年3月21日木曜日

ハイおよびです!!

植木等のアルバム「ハイおよびです!!」のCDを仕事中によくかけています。


ちょっと疲れた時にとても癒されます。



りょうかん

2013年3月17日日曜日

ピクルス通信no.197 JAZZ千本ノック(3)

ディスクガイドや人名辞典を手がかりに、未聴の音源をYouTubeで探すJAZZ千本ノック

ここ一ヶ月の30〜60番を振り返ります。(カッコ内は通し番号です。)




2月10日は55回米グラミー賞の発表でした。


ジャズ部門受賞一覧はこちらです→http://www.grammy.com/nominees?genre=16



BEST LARGE JAZZ ENSEMBLE ALBUM獲得作品は(42)【『Dear Diz』】。キューバ国営バンド"イラケレ"出身のアルトゥーロ・サンドヴァルによるトリビュート・アルバムforディジー・ガレスピー。ゴードン・グッドウィンらによる最高峰のアレンジに身震いします。



BEST LATIN JAZZ ALBUMにノミネートされるも受賞にはいたらなかった(41)【Chano Domínguez/チャノ・ドミンゲス(p)】の『flamenco sketches』(2012 Blue Note) 。マイルス・デイビス『Kind Of Blue』を新解釈したライブ盤 です。



ジャズとフラメンコを融合させ新境地を開いていく仕事に注目です。



30番台では韓国のジャズを取り上げました。


日本のジャズファンに広く知られているのが(32)【강태환/カン・テーファン(as)】。サックス奏法におけるマルチフォニックと循環呼吸奏法の先駆的至宝。韓国ジャズ初のフリージャズグループを結成し、度々日本にも来日しています。



YouTubeで[korea][ jazz]といれて検索をかけて出会いやすかったのがフュージョン系、ポップス系のミュージシャン/グループでした。



▲2005年韓国BLUE NOTEから『Noomas』でワールド・デビューしている(31)【곽윤찬/クァク・ユンチャン(p)】の《Amazing Grace》。▼韓国出身で、渡米後20年に渡ってNYで活躍する(33)【Jack Lee/ジャック・リー (g)】はトニーニョ・オルタとのお仕事。▲売れっ子プロデューサー/ソングライターのトランペット奏者ジュハン・リーを中心とする、韓国発ジャジー・ポップ・ユニット(38)【WINTERPLAY】。女性ボーカルのへウォンは冨永愛のおもかげ


世界レベルで活躍している女性ボーカリストが多くいます。


▼フランスを活動の中心とし、ヨーロッパで高い評価を得ている(36)【나윤선/ナ・ユンソン(vo)】による《コンテンポラリーなアリラン》。▲(35)【웅산/ウン・サン(vo)】が「韓国大衆音楽授賞式 Jazz&Crossover最優秀歌」を受賞した《Yesterday》。ノラ・ジョーンズが頭をよぎります。



痺れたのが(34)【말로/マルロ(vo)】。ハングルは日本語に比べてジャズのビートによく乗るような気がします。



「個人的感想だが、彼女は英語で歌うより、韓国語の方が母国語だからこそ表現できる「声の力」を発揮できるのではないかと思った。」(いーぐる後藤の新ジャズ日記 2009-03-15


本特集で参考にしたサイトは(40)【「JAZZ&KOREA」 】です。


北朝鮮のジャズも検索してみましたがあまり見つかりませんでした。かろうじて(39)【銀河水(은하수 ウナス)管弦楽団】の2010年慶祝音楽会の模様を。




息抜きとして。



(51)【栗コーダーカルテット】「ピタゴラスイッチ」を演奏している人達です。メンバーは栗原正己/川口義之/近藤研二/関島岳郎。



どんどん行きます。


◉デイヴィスを3つ。▼(46)【Anthony Davis/アンソニー・デイヴィス(p)△(47)【Art Davis/アート・デイヴィス(b)】▼(48)【Charles Davis/チャールズ・デイヴィス(ts/bs)



フュージョンを3つ。(53)ジャズ史に燦然と輝く【The Eleventh House/イレブン・ハウス▼NBC放送の人気番組『 The Tonight Show with Jay Leno 』 の音楽監督を15年務めたことでアメリカでは超有名ミュージシャン(56)【Kevin Eubanks/ケヴィン・ユーバンクス(g)】《Moments Aren't Moments》テレビ東京『レディース4』のテーマソング《HOLLYWOOD ILLUSION》で知られる(私は聴いたことがありませんでした)(49)【菊地ひみこ(p/Key/comp/arr)】の《What's Baby Singin》は名曲。





◉スリリングを3つ。


▼ベーシストの理想体型を痛感させられる?(44)【Ray Drummond/レイ・ドラモンド(b) 】《枯葉》▲ジャイブ姉ちゃんとの《Devil May Care》で歌うドラムソロを楽しませてくれる(52)【Peter Erskine/ピーター・アースキン(ds)】。▼ブラジル産美人(58)【Eliane Elias/イリアーヌ・イリアス(p,vo)】。師匠がジンボ・トリオのアミルトン・ゴドイと知って納得のリズム感逞しきピアニズム。《今宵の君は》の最上ライブ演奏を。






もろもろです。


▼1917年にビクターに吹き込んだ《Livery Stable Blues》が史上最初のジャズ録音。ODJB(Original Dixieland Jass Band)を結成した【Eddie Edwards /エディ・エドワーズ(vtb)】



▲時を下って1977年にニューオーリンズで結成された8人組ブラスバンド(43)【The Dirty Dozen Brass Band】。ディキシー、スウィング、ビ・バップを含むモダンジャズまで厚味のあるブラス・サウンドと変化に富む躍動的なリズム、卓抜なユーモアセンス。

▲夫君エディ・ヒギンスのピアノと寄り添う(54)【Meredith D’Ambrosio/メレディス・ダンブロッシオ(vo)】の《Peace》▼日本ジャズボーカル界の大御所(59)【後藤芳子(vo)】。富樫雅彦(ds)の歌伴が貴重な81年『Because』よりスワンダホ



5の倍数は名曲シリーズ。たくさんのヴァージョンから趣味のふるいにかける楽しみ。


▲D・エリントン/B・ストレイホーン作曲(50)【Day Dream】はR&Bの名プロデューサー、アラン・トゥーサン(p)と、ジョシュア・レッドマン(ts)によるデュオ演奏を。▼C・ポーター作曲(55)【Easy To Love】は才女パトリシア・バーバーを。▲ジミー・ヴァン・ヒューゼン作曲(45)【Darn That Dream】。しっとり酔わせる演奏が幅を利かせるなかでA・ジャマルの軽妙なプレイ卓見。


▼(60)【Everything Happens to Me】は吟遊詩人マット・デニス作曲の感涙プロミスソング。愛聴してきたD・ジョーダン(p)の名演に競りうる演奏を探しました。


2月4日に亡くなった“ザ・スタイリスト”、D・バード(tp)の演奏を。

これほど「爽やか」な《Everything~》は滅多にないでしょう。

詠嘆調に向かわずとも悲哀の表現があると知りました。





JAZZ千本ノック:バックナンバー : 1~1011~30



若竹純司(客)

2013年3月14日木曜日

キシリクリスタル フレッシュ青りんご

最近のどの調子が芳しくないのでのど飴をよくなめています。

好きなのど飴キシリクリスタルに新商品のフレッシュ青りんごという味が出ていたので
買いました。

とても爽やかで、甘さが丁度よくてとても気に入りました。



りょうかん

2013年3月10日日曜日

ピクルス通信no.196 バイバイの語源


CD用の棚を買いました。

使いこなせば上限1600枚入りそうです。(※棚の中に手持ちの棚をはめ込む等、DIY精神を加味した個人調べ)

棚板が前後2枚に分かれており、前の棚を一二段下げれば後ろの品も確認できる、賢い奴です。



これまで、20枚程積んだCDの列を数十本並べるという整理以前のありさまだったので、ようやく人並みになった思いです。



棚入れしながら、二度と聴かないであろうCDの洗い出しも行っています。

ジャケットのコピーもなく曲名などが手書きになっているCD−Rの類がまっさきにその対象になりがちです。



「残す」か「捨てる」の判断は、「ときめく」か「ときめかない」かで判断すればGood。

立ち読みした整理術本にはそうありました。



別の本を立ち読みすれば「立てて並べるのが基本」とあります。

確かに「積読」とは「積んでいるだけで読んでいない」の略でありましょう。

CDもまた然り。



勢い、本の整理も始めました。

いまある本棚に入らない分(立てて並べることのできない分)は全て手放すことにしました。

300冊ほど減らすことになりました。

献本先が見つかりそうな一部は除け、残りをブックオフに持っていきました。

半分近く値段がつきませんでしたが、それらも全て引き取って処分してくれるサービスがとても助かりました。



すっきりしました。



一説によると、バイバイ(bye-bye)の語源は「売買」であります。

手放すとは、即ち「売る」こと。すると「空」が生まれ、即ち「買う」ことに繋がる、と。



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若竹純司(客)

2013年3月7日木曜日

Rare Groove A to Z 完全版

レア・グルーヴ・ディスクガイドの名著「Rare Groove A to Z」に140枚を加え、全1000枚掲載の
完全版が3月25日に発売されます。


「Rare Groove A to Z」は発売時から今まで繰り返し読んできたディスクガイドなので
ディスク追加での発売はかなり嬉しいです。


りょうかん





2013年3月3日日曜日

ピクルス通信no.195 風速0mへの道


キリンジで駆走する

ハンドルを握る車主は、弟・泰行氏の脱退が予定される兄弟バンドの“ラストライブ”を観に行く準備にぬかりがない。私も喜んでご相伴に預かりハイテンション。

車は東名高速を浜松に向かっている。



着いて真っ先に目についたのが揺れる信号機。

「風が強いのにはなかなか慣れないね」

名古屋から移り住んではや数ヶ月たつ鈴木夫妻(美学芸術学科卒)の案内で秋野不矩美術館へ。


以下すべてネットで拾った画像でお送りします。
見上げる方へ。



建築史家・建築家藤森照信による設計。

靴を脱いで館内へ





スリッパの足裏で床をひんやり感じながら鑑賞。

特別展は「麻田鷹司 -わたしの原景 展」


独創的表現を日本画において究めんとする創画会の一員であった麻田鷹司(1928-87)。大胆な構成が魅力。箔の使い方に注意せよと鈴木氏。

日本の風景(主に京都)を描きながらも、抽象度が強いために風景としての意味合いが剥がれて行く。色と形が迫ってくる。



鈴木邸に戻り奥様お手製のアップル&バナナ・クランブルをほおばる。歓談。はや夕飯どき。

なにも「さわやか」に義理があるわけでもない。

浜松駅近くの和居酒屋。

鰻だけでなく、河豚も牡蠣も名産だとは知らなかった。

焼き牡蠣を賞味。身が大きく、重量感があり、旨味が凝縮されている。



食事中のメインテーマは、5月に誕生する鈴木夫妻の子供に授ける名前候補。

男の子。

私も提案する。

「マツオ」はいかがでしょうか。鈴木マツオ。松尾スズキにあやかって。

名前でいじめられることは極力避けたいとのこと。

有力候補として「凪」が挙がっているという。


「なぎ」。

凪。
なぐこと。風がやんで、波がなくなり、海面穏やかになった状態。「風が止る」と書いて凪。

この風が強い土地にあって、ぶれない人に育ってもらいたいとの想い、か。

かっこいい。

グローバルに通用する名前にもなろう。

Nagi Suzuki.

モホリ=ナギ も意識される。

座のひとりが「アッ」と声を漏らす。

「 “
ウ” ナギ、、、ここ浜松、、、、」

なぜ気づかずにおいてくれなかったのか!

ご亭主も私も揃って怒号する。



漢字の選択肢が少ないながら、奥様が懐にあたためている「たお」。

おおらかな響き。

「たお」といえば中国語で「道」。
道教(タオイズム)

深イイ。

中小企業の社長がこぞって握手を求めにくる人格者になるだろう。

またもや「アッ」。

「“タオ”パイパイ、、、」




桃白白(タオ・パイパイ)。世界最悪の軍隊レッドリボン軍が雇った世界一の殺し屋で、鶴仙人の実弟。


なぜやりすごせなかったのか!

加島祥造は老子思想を自由詩に訳した『タオ』(ちくま文庫)で言っている。

「まわりの人が / 君のことを / あれこれ言ったって / 気にしなきゃいいいんだ」





名古屋へ戻る東名高速。

私の運転に穏やかでなかろう助手席に座る車主は、2008年再結成バンドが中村一義のライブにゲスト参加した夜の余韻を噛みしめている。私も喜んでご相伴に預かりセンチメンタル。

そして車は走る。真っ暗な中。

若竹純司(客)